TCA産学連携教育／企業プロジェクト

スズキ株式会社

Company Profile

1909年鈴木式織機製作所として創業、日本の静岡県浜松市に本社を置く世界大手の輸送機器及び機械工業メーカーである。
四輪車、二輪車、マリン製品を中心に「世界のスズキ」として多くの国の方々に愛される企業。

MISSION

「ブランドイメージから考える
未来の商品群」

2020年から2021年にかけて約10か月の期間にわたりTCA自動車デザイン科とデザイン企業プロジェクトを行いました。

2022年卒業進級制作展にて展示発表しました。

PROJECT OVERVIEW

未来のスズキの商品ラインナップの提案

「スズキのブランドイメージから考える未来の製品群」に沿って、2035年を想定した人の移動と社会環境に求められるモビリティのデザインを検討しました。

001 「Nature Hunter」

STUDENT VOICE

ICTを活用した新しい移動手段の導入が予測されますが、自分の足でプロとして仕事を追及する人に着目して作品制作を進めました。ターゲットユーザーである野生動物写真家は、過酷な自然環境下でも本格的なプロの道具として利用できる車を必要とし、「小さい蜘蛛」をデザインのモチーフとしました。モデル制作ではデザイナーのイメージを表現する為に蜘蛛のイメージを形に落としこみ、タイヤの踏ん張り感を出すことで安定感を表現しました。

デザイン：カーデザイン専攻

Nさん

モデル：カーモデル専攻

Gさん

002 「街を楽しむ」

STUDENT VOICE

スズキ株式会社のイメージから「日常を楽しむ車」を提案しました。コンセプトは、街の中でゆっくり移動しながら家族の絆を感じる為の車です。日常生活における家電のように、生活に繋がっているイメージでデザインを進め、車のプロポーションは高い設定としました。デザインスケッチから伝わる優しい雰囲気が造形でも表現できるよう工夫しながら車の塊感やプロダクトとしてのしっかり感を大切にしながら造形しました。

デザイン：カーデザイン専攻

Rさん

モデル：カーモデル専攻

Tさん

003 「BECOME-ONE」

STUDENT VOICE

ワインディングに特化した一体感を感じられるEVスポーツカーを提案しました。ドライバーが車を自分の手足のように操作できるようなデザインをイメージし、デザインモチーフは「トンボ」としました。この作品ではデザインとモデルの両方を担当しましたが、造形面では、デザインモチーフであるトンボの軽くて俊敏なイメージを表現するよう努めました。

デザイン＆モデル：カーモデル専攻

Mさん

GENERAL COMMENT

TCAとの企業プロジェクトで感じたことは、学生各チームがそれぞれ独自の視点を持って未来のスズキを提案されたことで、この独自性が自動車デザインの実務にも大変重要であるという点です。企業プロジェクトは会社の考え方やデザイン実務の一端を垣間見るという点で学生さんにとって大変良い経験であると考えますが、これからも能力アップに励み、将来自動車業界で活躍されることを期待しています。

スズキ株式会社　商品企画本部　四輪デザイン部　デザイン企画グループ　田口雄基様