独創的かつ、クオリティの高い
オリジナルアニメーションに挑む1年間
春先に課題を与えられ、作品づくりに取り組んでいる学生たちは11月に、バンダイナムコフィルムワークスに制作途中の作品をプレゼンテーションしました。
そのフィードバックとともに、鋭意制作中の作品をご紹介します。
株式会社サンライズ、株式会社バンダイナムコアーツ(映像事業)、株式会社バンダイナムコライツマーケティングというアニメーションを中心とした映像事業を行う3社が統合し、2022年4月に新たなスタートを切りました。バンダイナムコフィルムワークスは、映像作品を企画、製作し、テレビ、映画、配信などさまざまなメディアを通してお届けするだけでなく、著作権・版権の管理運用、映像関連商品の企画・販売や映像関連サービスを通して、世界中の皆様に広く発信しております。
映像の川上から川下まで担う総合映像エンターテインメント企業として、“いいもの”を生み出し、しっかりと皆様にお届けし続けてまいります。
「機動戦士ガンダム」をはじめとする数々の名作を生み出してきたバンダイナムコフィルムワークスの制作スタジオサンライズとのプロジェクト。
「オリジナルメカ」のデザイン考案とそれを元にしたアニメーション制作、手描きのアニメーションの場合は3DCGレイアウトを元にした映像制作を課題に、学生たちが作品づくりに取り組んでいます。
春先に課題を与えられ、作品づくりに取り組んでいる学生たちは11月に、バンダイナムコフィルムワークスに制作途中の作品をプレゼンテーションしました。
そのフィードバックとともに、鋭意制作中の作品をご紹介します。
謎の飛行船団が、地球ではない星のある都市に襲いかかる。次々と都市の防衛ラインを突破されていくなか、主人公であるエースパイロットが、たった一騎で立ち向かっていく。
井上さん(バンダイ):メカのモデリング、質感がとてもいいですね。空中戦で戦っているカットはとてもスムーズでダイナミック、期待していた以上です。少しだけ、背景の動きが早いので見ている人が疲れないように、整理することが必要ですが、それはこれから作業されるということ、出来上がりがとても楽しみです。きっとカッコいいものになりますよ。
Tさん(学生):アニメーション制作は初めてで戸惑うことも多いですが、自分たちが学んでいたVFX・CGの知識を集結させ制作しています。カメラの動きが激しいという指摘を受けましたのでこれから仲間と話し合い、調整していこうと思います。
平成の日のある放課後、主人公が忘れ物を取りに学校へ戻ると、学校は不思議な水の膜で覆われていた。日が沈み、徐々に暗くなる学校、そこにいた不思議な生き物とは。
井上さん(バンダイ):現在完成している2カットは完璧です。作品の世界観、やりたいことを表現できていると思います。CGレイアウトの使い方もよく、ホラーファンタジーの雰囲気が出ています。
現在、他のカットを描いている途中ということ、作画はプロでも時間がかかりますので、どのシーンやカットを一番見せたいのか、優先順位をつけて残りの2ヶ月間取り組んで完成を目指してほしいです。
Kさん(学生):画角の調整はできたのですが、動きがまだ不自然なところがあり、調整が必要だと感じています。細かい動き、シーンも妥協せず最後まで作り上げたいです。最初は5人でつくりはじめた作品ですが、作画にたくさんの2年生が入ってくれて、今はみんなで作っています。
学生たちの方でかなり自主的に取り組まれている様子が伺えます。悩んだら先生にもどんどん聞きに行き解決しているから、ここまでのクオリティなのでしょう。クリエーターに大事なのは、この積極性です。作りたいものがしっかりあり、伸び伸び作っている印象ですね。プロになってもその姿勢を忘れないでいただきたいです。