日常的になじみのあるお菓子や乳製品にとどまらず、粉ミルクから健康食品、流動食・介護食に至るまで、幅広い食品の製造・販売を通して、長い間お客様に「おいしさ・楽しさ・健康・安心」を提供している企業です。
チョコなどお菓子のイメージが強い明治ですが、今回の課題はロングセラー・プロテインSAVASという少し意外な商品。
学生たちが、難しいテーマをどう消化するかに注目が集まりました。
結果は、長く続く同社の企業プロジェクトの中でも「一番レベルが高かった」という最高の評価に。
学生それぞれの視点の鋭さとアイデアがキラリと光る、優秀作品をご覧ください。
パッケージで商品のストーリー性を訴えられるかに着目していたのですが、学生さんは本当によくやってくれました(本間さん)。「お客様のニーズを満たす商品を!」という厳しい要望にしっかり応えてもらえたと思います(斎藤さん)。
「ダイエットにたんぱく質が必要」という知識が広がり、近年アスリート以外にも愛好者が増えているSAVAS。本プロジェクトではその人気にさらに火をつける新商品を、学生たちが市場リサーチをもとに中身から考えます。そして商品の魅力を最大限に伝えるパッケージデザインを開発し、緊張の最終プレゼンテーションに臨みました。
水に溶かすと泡が出る「シュワシュワプロテイン」は、子どもたちがプロテインに楽しく親しむための商品です。商品特徴の泡を前面に出すデザインで、見る人がワクワクできるパッケージを目指しました。
「子どもにプロテインを摂らせたい」というお母さんのニーズを見事に捉えた、お客様にどんな価値を提供するかがすごく分かりやすい作品だと思います。「毎日成長してるお子さんへ」のコピーも、よく考えられていますね(斎藤さん)。
「ガツガツ食べて、ガッツリきたえろ!!」というメッセージが入った、その名も「GUTSやきそば」です。ロゴを真ん中にガッツリ置いて、商品棚に埋もれないパッケージのインパクトを作り出しました。
中間プレゼンの時点から完成度の高い作品だったのですが、商品ロゴに筆のタッチを入れたり、細かいところを最後まで諦めずに詰めて、さらに良くなりましたね。パッケージデザインは、細部で印象が変わりますから(篠塚校長)。
無意識に運動している主婦が、もっと気軽にプロテインを摂るためにはどうすればいいかを考え、味噌汁のアイデアが生まれました。スティックタイプで取り出しやすい形状が、デザインのこだわりです。
ふだんの食にプロテインが入るという考え方が素晴らしいですね。「おはよう みそ汁」というネーミングも、使用シーンが見えてとてもいい。デザインから朝のイメージがもっと伝われば、さらに良くなる気がします(本間さん)。
グループ校も参加して全国規模で実施された本プロジェクトでは、TCAの学生たちが賞を独占しました。世の中の動向にアンテナを張りながらデザインスキルを磨く毎日の姿勢が、それを可能にしたのでしょう。彼ら・彼女らの頑張りに拍手です!