世界中でブームを巻き起こしたゲームシリーズに登場する架空のキャラクターデザインを手掛ける、公認イラストレーター。その他ゲームでは『ドラガリアロスト』メインイラストレーター、『ウマ娘プリティダービー』キャラクターイラストなどを担当。漫画『グラップラー刃牙』では着彩を担当、スピンオフ作品『バキどもえ』の執筆など漫画家としても活躍。YouTubeチャンネルにて絵の上達テクニックなどの情報も発信する。
第一線で活躍するプロのイラストレーターが、学生の作品を添削する特別授業。プロからの目からウロコのアドバイスを受けて、制作意欲もさらに高まる!
「自分で描いてみたいキャラクターとその世界観」をテーマに自由に創作してもらう授業です。審査員やクライアントなどプロに選ばれるには、それぞれの作品でどんなところを気を付けるべきか、添削します。まず大事なのは作品を最後まで完成させること。「これで出来上がった!」と思ったものに周囲から意見をもらい、改良することで完成度は高まります。また1枚の絵で人を惹きつけるためには情報量をコントロールすることが大事。あれもこれも描きたいと欲張らず、ひとつのテーマに絞って1枚に落とし込んでいくことを意識してください。見る人に伝わるかどうか、わかりやすいかどうかも、時々立ち止まって考えることも重要です。これらを意識して、作品づくりに取り組んでください。
葉っぱはこのイラストでは飾り、メインはあくまでキャラクターです。しかしそういうメインでないものこそ、ぼかさずハッキリ描くことでキャラクターが引き立ちます。
影の黒い部分を出したり、主線の黒を強調したりするなど、明度の沈んだ部分をつくることで、全体に絞まりが出て、このイラストの持ち味である透明感が引き立ちます。
波打ち際は浅く泡立っていることが多いです。それをきちんと表現すると、この作品の透明感をより表現できます。細かいところこそ、実際の写真を見るなどしてリアリティを追求しましょう。
お菓子作りを描いているということは、この作品の主役はスイーツ。パースや、影などは気にせずスイーツそのものを美味しそうに描くことに集中を。見せ所を一点に決めると、全体が見えてきます。
天井のリアルな描き込みは残しつつ、キラキラを入れたり、燃えている炎を入れたりとエフェクトで強調することで、現実とファンタジーのバランスが良くなります。
主役がスイーツであるとしっかり決まりきれば、その主役周りは多少リアリティを無視し、強調してかまいません。クリームを飛ばしてみたりと、ありえない状況を入れても面白いでしょう。