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TCA産学連携教育/企業プロジェクト

LANDOR & FITCH JAPAN

Company Profile

アメリカ合衆国・サンフランシスコを発祥とする、世界をリードするブランディングデザイン・コンサルティング会社。ブランディングの先駆者として、今日の標準となっている調査・戦略・デザインなどの方法論とツールを確立し、絶えまない革新を続けている。

グローバルなブランディング企業へのインターンシップ

LANDOR & FITCH

大島ECD

学校長

篠塚先生
TALK SESSION

長期のインターンから戻ってきた学生は見違えるほど成長している。

ランドー&フィッチへのインターンを経験した郭さんにとって、第一線のプロたちとともに仕事をする日々は刺激的な発見に満ちていたようです。そこで得られた、自らの大きな成長とは?

アイデアをたくさん出すのはデザイナーにとって大切なこと。

●郭さんがランドー&フィッチのインターンを経験してみたいと思った理由は何ですか?

就職活動を前にして、一流企業の中の雰囲気や、プロのリアルな仕事のやり方を知りたいと思ったからです。

篠塚郭さんは、僕のクラスでも優秀な学生です。ランドー&フィッチへインターンに行くことをOBの僕に相談されたわけではありませんが(笑)、彼がそれを経験してどう成長するかは非常に楽しみでした。

●今年はコロナの影響で、主にオンラインでのインターンシップという少し特殊なかたちとなりましたが、やり終えた感想は?

それはもう勉強になりました。この時期なので社員の皆さんもオンラインで仕事をされていて、ウィズコロナの働き方というのも経験できたかなと思います。

●大島ECDから以前「ランドーのインターンシップの特徴は、学生をインターン扱いしないことだ」とお聞きしましたが、郭さんもプロとまったく同じプロセスで仕事を実践したのでしょうか?

大島もちろんそうです。彼には、京都にできる新しいカフェのVI開発の仕事を経験してもらいました。具体的には、ネーミングのプランからロゴや店内ディスプレイ等々のデザインワークですね。

●これも以前のインタビューで「TCAの学生の多くは基本技術が高い一方、自己アピール力が少し物足りない」と指摘されていました。その点、郭さんはいかがでしたか?

大島よく頑張っていました。社員たちとのアイデア出しに参加した時など、留学生には付き物の言葉の壁もあると思うのですが、それでも躊躇なく自分の考えをきちんと伝えようとする姿勢が見られました。たとえ現時点で技術が足りなかったとしても、その姿勢こそがとても大切なんです。

●その仕事を通じて、郭さんが特に刺激を受けたことは?

いちばん驚いたのは、社員の皆さんが出してくるアイデアの数ですね。ふだんの授業で自分が考えるアイデアは1つの課題に対して1案だけだったのですが、皆さんはわずか2日間くらいで15案も20案も考えてこられて…ただただビックリでした。プロって、やっぱり凄いんだなと

●それはプレッシャーでしたか?それとも、プロと仕事をするやりがいを感じた?

プレッシャーでした(笑)。自分のこれまでのやり方ではそう何案も出てこないので、毎日夜中までアイデアを考え続ける生活でした。

篠塚学校でも、もっとやっておけばよかったと思った?

はい、思いました(笑)。

篠塚それがインターンの良いところですよね。昔は違ったんだけど、最近の学生たちは基本的にアイデアを1案しか出さなくなってしまった。数を考えるのが苦手なのかな?でもインターンの現場だと、それじゃすまされないですからね。追い込まれて、初めて多くのアイデアを考えざるを得ないシビアな状況になる。また、1か月という長期間その状況を経験するのも大きいです。1か月のインターンから戻ってきた学生は、みんな見違えるほど成長していますよ。

大島案をたくさん出すのは、大切なことです。結果的にクライアントへプレゼンするには至らない、社内でボツになるアイデアだとしても考えておくことは大切です。プレゼンの際にクライアントから「こっちのアプローチも考えてみましたか?」と聞かれて、「考えませんでした」と答えるのはプロとして恥ずべきことですから。「もちろんそのアプローチも検証してみましたが、こういう理由でプレゼンには出しませんでした」と答えられるだけの仕事のプロセスを踏んでいるか。プレゼンが終わった後、先方に「さすがランドー&フィッチさんですね!」と言ってもらうためには、それがとても重要になります。表現の技術より、仕事の姿勢ですね。

篠塚その考えは、ランドー&フィッチ独自のものでしょうか?

大島どうでしょう?ただ間違いなく創業者であるウォルター・ランドーの考えは、つねに私たちの根底にありますし、新しく入ってくるデザイナーたちにとってベンチマークになるものだといえます。

●では最後に、これからインターン先を考える学生たちへ「ランドー&フィッチに来たら、これを学べ」というメッセージを皆さんからいただけますか。

「プロがどう働いているかを、しっかりと見ろ!」ですね。必ず新しい発見がありますから。

大島現場では「仕事は、できる時にやる」を心がけてください。何かタスクを得たら、「後でやろう」ではなく「その瞬間にやる」癖をつけること。それによって決断力が養われ、アイデアを多く出さなければいけないような局面でも動じない心構えができると思います

篠塚グローバルな企業ならではの文化を、肌で感じてほしいですね。大きなプロジェクトのプロセスをリアルに体感できるので、学生にはものすごく勉強になるはずです。

SPECIAL LECTURE

ブランディングの基礎を知る!特別講義&ワークショップ

大島ECDを講師に迎えた特別講義&ワークショップ。中でも架空の音響メーカー“SYNDO”を題材としてブランディングのプロセスを学ぶ「ブランディング概論」は、学生たちがトップ企業のノウハウを知る稀少な機会となりました。