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TCA産学連携教育/企業ゼミ

株式会社ワントゥーテン

Company Profile

先端テクノロジーによる社会課題解決をテーマに、最先端のAI技術を駆使したサービス開発や、プロジェクションマッピング・XRを活用した数々のプロジェクトを日本国内及び世界各国で展開する、近未来クリエイティブカンパニー。

株式会社ワントゥーテン
ゼネラルマネージャー

薄井さん
TALK SESSION

クリエイティブの世界で働くとはどんなことなのか。TCAを卒業し、映像からweb、そして最先端テクノロジーの分野でものづくりを続ける、ワントゥーテンのゼネラルマネージャーの薄井さんが、学生たちに向けて語りました。

SPECIAL SEMINAER

変わることと、変わらないこと
クリエイターであるために
常に考え続けてほしい

●1→10は現在、VRやARなどさまざまなテクノロジーを用いて、商業施設やイベントなどで体験型のエンターテイメントを作っています。多くの分野や人と関わるお仕事かと思いますが、そのなかでクリエイターたちが意識すべきことを教えてください。

薄井まずは、「変わること」を常に意識することが大事です。かつて、クリエイティブ業界といえば、映像、音楽、ゲーム、書籍の主に4分野でした。しかし今は、非常に多様化しています。例えば「人気アニメのキャラを使ってVR空間でライブパフォーマンスを実施、渋谷のイベントブースでその様子をリアルタイムでホログラムに映し出し、来場者は専用デバイスでデジタル声援をおくることができる。その様子をムービーで収録してウェブにも掲載」という催しがあったとします。いろんな仕事が一度に行われていますね。ここで、あなたはどのクリエイティブを担当するのでしょうか。エンジニアなのか、ムービーなのか。けれど大事なのは、今後はそれぞれのクリエイターが自分の領域以外も知っておくこと。あなたがムービー担当だとしても、他のジャンルに興味を持ち、他のジャンルの人たちとコミュニケーションをとること。自分の世界に固執せず変わり続けることで、クリエイターとして生き残っていくことができます。だって、2007年までスマホはありませんでした。たった16年前にはなかったものを中心に今のあなたの生活は回っています。では10年後も、映像は四角いスマホで見ているでしょうか?そもそも10年後、デバイスをまだ私たちは手に持って使っているでしょうか?これからはさらに早いスピードでテクノロジーは進化します。今あなたの学んでいること、その仕事は3年後にはないかもしれない。だからあなた自身は常に変化をしていかないとならないんです。そしてもうひとつ、大事なことがあります。それが「変わらないこと」。ジャンルに縛られずクリエイティブを楽しみ、職場だって職種だって、変えていっていい。学生さんは「〇〇の専門家になる」と今学んでいますが、キャリアはどんどん変えていっていいです。その一方で「なにかをつくり、誰かに届ける」という、「変わらない想い」はベースにしっかり持ってください。

●これからの時代に求められるクリエイター像とはどんなものだと思いますか?

薄井人間力のあるクリエイター。これが一番強いです。飛び抜けてセンスがよい天才は一握りですから、そこにあまりこだわりすぎなくていい。センス、スピードはある程度、でも「あの人とは仕事がしやすい」と思われること。「今度こういうものをつくるけど、誰かいい人いないかな?」と思った時、まっ先に思い浮かべてもらえる人。そうなるためには、許容範囲が広くて柔軟性があることが大事です。日々いろんなことに興味を持ち、小さな経験を増やし、それを積み重ねていけばきっとそうなれます。専門性を学びながらも、いろいろなことを好きになって手を出していってください。ちなみに僕個人としては「言うことを聞かないクリエイター」も好きです。言われたとおりにやるのではなく「絶対こっちの方が面白い」と提案してくれる人。本当にいいものを作ってくれたら、チームのモチベーションも上がって「絶対このアイディアを通そう」と燃えますから。

●今、好きで学んでいることが仕事になった時、気をつけるべきことはなんですか?

薄井今、みなさんは自分のつくりたいものをつくり、表現の力を伸ばしている。けれど社会にでたら、突然それが仕事になります。お金のしがらみができ、作業量が増えてくると「間に合わせないといけない」「指示通りにしないといけない」と思うようになるでしょう。けれどそのままでは指示通り、マニュアル通りつくる「オペレーター」になってしまう。だから決して思考停止しないでください。そして何をつくっているかではなく、なぜこれをつくっているか、を常に考えてください。デザインとは絵を描くことではありません。その問題を解決するために考え、立案することです。WHYを考えてWHATをつくる。それを考えられる人はクリエイターになれるんです。

●薄井さんは、TCAの第8期の卒業生ですが、どんな学生時代で、卒業後どんなキャリアを積みましたか?学生生活についてのメッセージもお願いします。

薄井私は映像クリエイターコースにいて、映像を学んでいました。高校時代は割と内気な青年でしたが、TCAで面白い先輩たちに出会い、やりたいことを見つけていきましたね。在学中にポストプロダクションのIMAGICAで働かせてもらい、その後は雑誌編集、WEB制作などをするようになりました。そして今は体験型の作品をつくり、人材育成もしています。時代もマスメディアからマルチメディア、モバイルとどんどん移行していき、その変化に対応しながら、自分も変化し、「なにかをつくって誰かに届ける」を実践していったのだと思います。今は社員や、学校でのクリエイター教育もしていますが、それだって「なにかをつくって誰かに届ける」ことだと思っています。TCAにはあらゆる先生、先輩後輩がいて、そして充実した設備が使い放題。最強のサブスクリプションを得ている期間、学生さんには授業以外でも学校を使い倒してほしいです。

STUDENT VOICE

映画をつくりたいと入学しましたが、薄井先生の作っている体験型の作品にも興味が出てきました。

VFX・CG・映像マスター専攻

Yさん
STUDENT VOICE

社会人を経験してから入学したので、「働く」にフォーカスしたお話、とても興味深かったです。

アニメーションマスター専攻

Mさん
STUDENT VOICE

学生時代に好奇心を高めてさまざまな経験をして、将来の仕事を見つけたい!

VFX・CG・映像マスター専攻

Tさん