読者目線であり続ける。
商業誌だからこそ、読者がいてこその世界。
「読者がどうしたら喜ぶか?」を読者目線で、めちゃくちゃ考え抜いてもらいたい。
それは商業誌だからこそ、読者がいてこその世界だから。編集者の杉浦さんと井上さんが学生へ伝授した、マンガづくりの極意とは?
株式会社集英社は1926年の創業以来、漫画誌、ファッション誌、ジャーナル誌などの雑誌をはじめ、文芸書や文庫、新書から、美術書、写真集、辞典まで幅広く出版する総合出版社。「少年ジャンプ+」は、2014年9月22日より集英社が配信するマンガ誌アプリ。毎日複数のオリジナル無料連載マンガを配信し、「週刊少年ジャンプ」や「ジャンプSQ」・ジャンプコミックスの電子版の購読も行っている。
マンガ誌アプリ、Webサイトならではの読者の傾向や特性を交えながら、読者の心をつかむ作品づくりの秘訣を学生へレクチャーいただきました。
「読者がどうしたら喜ぶか?」を読者目線で、めちゃくちゃ考え抜いてもらいたい。
それは商業誌だからこそ、読者がいてこその世界だから。編集者の杉浦さんと井上さんが学生へ伝授した、マンガづくりの極意とは?
自分の感情を言葉にして編集者に伝えられるようになってください。人に伝えられるというのは、読者にも伝えられるということに繋がるので、面白いことや見せたいものの輪郭をつかんで言葉にすることを意識すると良いですよ。
ジャンプ+は数字として読者の傾向を分析しやすい媒体です。ページ数やセリフが多いと離脱率が上がってしまうので、読者に最後まで読んでもらえるように、本筋とは関係のない些細な会話のシーンでもしっかりディテールまで考え抜いてください。
新人作家さんの読み切りの場合、クライマックスまで読んでくれないことが多いので、最初に「何で?」や「かっこいい!」と思わせるような工夫をして、とにかく「つかみを強く」してください。
杉浦さんと井上さんに学生作品の添削指導をしていただきました。
より読者の興味を惹き、面白いストーリーにするためにはどうしたら良いか?
プロの目線でアドバイスをしていただきました。
主人公の感情のピークを丁寧に描いて共感を得るストーリーにしよう。
主人公の揺らぐ感情をちゃんと描けていてすごく良いなと思いました。主人公の感情のピークとなっている部分ですが「なぜこんなに盛り上がっていたのか?」というのが見えにくく、主人公への感情移入がしづらいので、もう少しキャラを掘り下げたエピソードを展開すると共感を得られると思います。
主人公の揺らぐ感情をちゃんと描けていてすごく良いなと思いました。主人公の感情のピークとなっている部分ですが「なぜこんなに盛り上がっていたのか?」というのが見えにくく、主人公への感情移入がしづらいので、もう少しキャラを掘り下げたエピソードを展開すると共感を得られると思います。
競争率の高いモチーフには、展開にひねりを加えて独自性を出そう。
まず、キャラの関係性が良かったですね。世の中に既にある関係性ではなく、2人だけの関係性が描けていたのが個人的には好きでした。導入では、ちゃんと驚かせようという気が感じられてとても良かったと思います。「殺し屋」というモチーフは創作的に使いやすいため競争率も高いので、もうちょっとひねりは必要なのかなという感じはしました。
まず、キャラの関係性が良かったですね。世の中に既にある関係性ではなく、2人だけの関係性が描けていたのが個人的には好きでした。導入では、ちゃんと驚かせようという気が感じられてとても良かったと思います。「殺し屋」というモチーフは創作的に使いやすいため競争率も高いので、もうちょっとひねりは必要なのかなという感じはしました。
かなり面白いストーリーでした。一つ思ったのは、最後にみんな死ぬという終わり方は、やっぱり難しいところがある。物語の途中でどんなに頑張っても「でもこいつ死ぬんだよな」と思いながら読んでしまい、あまり意味のないことに感じてしまう。「隕石」は出てこなくても、キャラ自体で十分勝負できます。「読者の期待に応えて、予想を裏切る」が、ポイントです。
かなり面白いストーリーでした。一つ思ったのは、最後にみんな死ぬという終わり方は、やっぱり難しいところがある。物語の途中でどんなに頑張っても「でもこいつ死ぬんだよな」と思いながら読んでしまい、あまり意味のないことに感じてしまう。「隕石」は出てこなくても、キャラ自体で十分勝負できます。「読者の期待に応えて、予想を裏切る」が、ポイントです。
とても絵が上手いですし、世界観も独特で非常に面白い。「水中世界で町長を探す」という普通に考えると意味が分からない設定ですが、人って意味が分からないものを読みたがるんです。これだけ奇抜さに特化したテーマは独自性があって良いですね。ときどき、作者の都合でしゃべらせている所が見られるので、もう少し自然な流れで展開すると良いと思います。
とても絵が上手いですし、世界観も独特で非常に面白い。「水中世界で町長を探す」という普通に考えると意味が分からない設定ですが、人って意味が分からないものを読みたがるんです。これだけ奇抜さに特化したテーマは独自性があって良いですね。ときどき、作者の都合でしゃべらせている所が見られるので、もう少し自然な流れで展開すると良いと思います。