マット鈴木は、
なぜハリウッドで成功したのか?
講義の前半では、マット鈴木先生がハリウッドの映画業界で成功を勝ち得たプロセスをご紹介いただきました。
スケッチアーティストとしてウォルトディズニー社へ入り、CG、アニメーションまで独自に勉強しながら映画作り全般に関わっていった情熱的姿勢は、周りの一流クリエーターたちを驚かせたといいます。
講義の前半では、マット鈴木先生がハリウッドの映画業界で成功を勝ち得たプロセスをご紹介いただきました。
スケッチアーティストとしてウォルトディズニー社へ入り、CG、アニメーションまで独自に勉強しながら映画作り全般に関わっていった情熱的姿勢は、周りの一流クリエーターたちを驚かせたといいます。
続いては、映画製作の基本である「スクリーンディレクション」のお話。
映画の登場人物は、それぞれがつねに一定方向に動いて観客の目を混乱させないようにします。そのために、右の図のグレーの場所には絶対にカメラを置かず、撮影が進められていくのです。
「シネマトグラフィ」とは、ハリウッドが長年をかけて培った観客に美しくストーリーを見せるテクニック。
その代表的事例を教えていただきました。
画面に奥行き感を持たせないことで、退屈な気分や登場人物の追い詰められた気持ちを表現できます。
脇役の人物が、主人公より明るい服を着たりして目立ち過ぎてはいけません。
立ち位置を変えるだけで、画面の中の人物の力関係が変わって見えます。
登場人物同士の物理的距離が、心理的な距離も表現します。
カメラの角度で、登場人物のキャラクターを表現できます。
マット鈴木MATT SUZUKI
名誉教育顧問 /
ビジュアル・デベロップメント・アーティスト
ウォルト・ディズニー社にCGアーティストとして勤務し、特殊ビジュアル効果部門でエミー賞を受賞。代表作は『アナと雪の女王』『ズートピア』『アバター』『ジャンパー』『チキンリトル』『ロビンソン一家』『逃亡者』『アトランティス失われた帝国』『コン・エアー』など。