エディトリアルデザイナーの年収、給料、給与

エディトリアルデザイナーで食べていけるの?

エディトリアルデザイナーで食べていくことができるのでしょうか。エディトリアルデザイナーのお金事情について解説します。

エディトリアルデザイナーとお金の話

平均年収は300万円から400万円ほど

エディトリアルデザイナーの平均年収は、およそ300万円から400万円が相場だと言われています。もちろんエディトリアルデザイナーの勤務先はさまざまなため、どのような事業を行っている会社なのか、業績やキャリアによっても異なります。特にタイアップ広告や商品カタログなど、広告物のエディトリアルデザインを手がける会社の場合には、年収が高くなる傾向にあります。雑誌と広告では制作費の単価が異なるからです。

また、フリーランスとして活動するエディトリアルデザイナーもいますが、雑誌のレイアウト作業を依頼される場合には、1ページ1万円から2万円程度、書籍なら1ページ1,000円から2,000円程度が相場だと言われています。ただ文章が中心のページなのか、それとも写真やイラストをふんだんに使って、複雑に組み上げるビジュアル重視のページなのかによって、作業の手間や時間が異なります。したがって、レイアウト料金を規定している出版社は多いものの、例外も存在するのが、現状のようです。

求められる電子書籍やアプリのページデザインへの対応

紙の雑誌の売り上げは1996年の約1兆5632億円をピークに年々減少し、2015年には約7801億円とおよそ半分にまで市場が縮小しています。紙の書籍も同様で、1996年の売り上げが約1兆931億円だったのに対し、2015年には約7419億円に減少しています。そのため、エディトリアルデザイナーに依頼される雑誌のレイアウト関連の仕事も減少傾向にあります。減少する紙媒体に対して、増加しているのが電子書籍やアプリといった電子媒体です。

以前は、紙の雑誌や書籍用にレイアウトしたものをそのままPDF化し、販売されていました。あくまで紙が主体で、電子化はおまけのようなものでした。しかし、電子書籍リーダーやタブレットPC、スマートフォンなどでより見やすいように、リデザインされることが多くなってきました。そのため紙の媒体のエディトリアルデザインに秀でるのはもちろんのこと、それぞれの端末の特性を理解したうえで、電子書籍やアプリのレイアウトデザインができるエディトリアルデザイナーは重宝される傾向にあります。

どこで働くの?

エディトリアルデザイナーの仕事は、エディトリアルデザインを請け負っているデザイン事務所、雑誌や書籍の制作を請け負う編集プロダクション、そしてカタログを制作する広告制作会社で発生します。フリーランスで活躍しているエディトリアルデザイナーも多数いますが、デザイン事務所といった場所で経験を積んだあと、独立する人が多いようです。

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