作画監督の年収、給料、給与

作画監督で食べていけるの?

作画監督で食べていくことができるのでしょうか。作画監督のお金事情について解説します。

作画監督とお金の話

厳しいアニメーション業界のお金事情

アニメーションは日本が世界に誇る文化のひとつです。また、作画監督はアニメーションの制作現場のなかでも責任あるポストです。しかしながら、年収は決して高いとはいえず、およそ300万から600万円程度だといわれています。日本アニメーター・演出協会(JAniCA)が公開した、アニメーション制作者実態調査報告2015という業界白書によると、作画監督の年収は、総作画監督と呼ばれる作画監督の責任者で平均563.8万円、普通の作画監督で平均393.3万円となっています。なお、この調査では、関与した作品のロイヤリティや著作権収入、講師といったアニメーションを教える仕事で得た収入、イラスレーターや同人誌の販売による収入、そして会社の役員報酬といった副業での収入も含まれています。

アニメーション制作に掛かる費用

製作に従事した際に収入面に不安のあるアニメーション業界ですが、一般的にアニメーションを制作するのにどれくらいの予算が掛けられているのでしょうか。アニメ人材育成・教育プログラム製作委員会のアニメの教科書を基に、みずほ銀行産業調査部が作成した資料によると、劇場で公開されるアニメーション映画の制作費は2億から3億円だといわれています。また、地上波テレビ局で放映されるテレビアニメで、およそ1200万円(1年間放送・深夜帯を除く)、同じく地上波テレビ局の深夜アニメでおよそ1400万円(3か月から6か月放送)となっています。テレビ放映はされず、DVDやブルーレイで販売されるオリジナルビデオアニメーション(OVA)の場合は、1400万から3000万円となっています。

どこで働くの?

作画監督の主な勤務先は、アニメ制作会社や映画会社、映像制作会社になります。実績のある作画監督は、アニメーション監督が常に指名してタッグを組むことも多いため、一緒に独立してアニメ制作会社を立ち上げるケースも見られます。

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