課題内容

ゲーム専攻の学生は、当然のようにデジタル業界を目指しています。

彼らの夢に呼応するように作画ソフトも日々進化を遂げています。
それは便利なことではありますが、画力の未熟な者にとっては諸刃の剣になりかねません。

デジタル・ツールを正確に使いこなす為にも、冷静な判断力と基礎画力が必要なのです。
その為に、初年次ではデッサンも含めたアナログの授業を重視します。
従来の紙と筆と絵具を使って描くことで、グラフィッカーとしての下地を造ります。

ここに展示された作品は、そんな彼らの１年間の集大成です。
自分の世界観を伝えるべく、構想からひとつひとつ叩き上げて行きました。
学生たちの夢の原石を楽しんでいただけたなら幸いです。

作品コンセプト

二つの村の間に奥深い森があります。何度も村人は隣の村までの道を開きたかったが、何かの不思議な力で道が毎回は消えていました。
諦めて、村人が森を通らざるを得なくなりました。森を通るには、三日間がかかります。その為、経験者が集配人と導者として
働き始めました。集配人が森に宿る時は、不思議な力を持っている森の主は森に誰が入ったのか確認している場面を描きました。
怖い森を描いてみたかったので、森の主も少しホラーのモンスターのように描きました。