視覚障害者の生活が豊かになるようサポートする仕事。人とのコミュニケーションが最も大事。
東日本盲導犬協会で、盲導犬訓練士として犬の訓練と繁殖の担当に就いている鈴木さん。職場の先輩からも、その真面目さと犬の訓練に関する知識やセンスは高い評価を受けています。
鈴木さんは高校2年生の時に見たドキュメンタリー番組で、盲導犬ユーザーの「この子がいるから生きていける」という一言に衝撃を受け、訓練士を目指し専門学校へ進学しました。学校の研修で実際に盲導犬協会で訓練経験をしたり、様々な訓練士の方から「犬の訓練の答えは一つではない」という基本的なことを教わった事が、良い経験になったと言います。
盲導犬の訓練士は、「犬の専門家」でもあり、「視覚障害の方についての専門家」である、非常に幅広い知識が必要とされる仕事。
また、ずっと犬の訓練だけをしているのではありません。子犬の繁殖から、委託したパピーウォーカーやブリーディングウォーカーといったボランティアの方々との関わり、そして視覚障害がある方へ盲導犬をお渡しして生活を豊かにするサポートへと繋げます。犬と関わる時間も重要ですが、それ以上に人との関わりが重要な仕事のため、人とのコミュニケーションがすごく好きな人が向いているということです。
「自分が訓練した盲導犬を介して、ユーザーさんから『今まで一人で行けなかった所へ行けるようになった』と笑顔で感謝の気持ちをいただくこともあって、すごく嬉しいし、やりがいを感じます」
繁殖業務などでは海外とのやりとりも多く、今後は、英語力も身につけたいと思っているそうです。