マンガ家アシスタントのお仕事内容

マンガ家アシスタントって、どういう仕事?

マンガが完成するまでには、プロット作成にはじまり、ネーム作成、下書き、ペン入れ、そして仕上げとなるベタ塗りやスクリーントーン貼りなど、多くの作業があります。もし週刊マンガ誌に連載を持っていると、毎週締め切りがやってくるため、毎週これらの作業を行う必要がありますが、マンガ家がひとりで全てをこなすには非常に負担の大きい作業です。そのため、アシスタントを雇って補助的な作業を担当してもらうのが一般的です。多くのマンガ家が、アシスタントの募集告知を自身が連載しているマンガ誌で行っているので、興味がある方はチェックすると良いでしょう。マンガ家のホームページやSNSで告知されることもあります。

技術の高いマンガ家アシスタントは何かと重宝されるため、さまざまな現場を渡り歩くフリーのアシスタントもいれば、特定のマンガ家のもとで専属アシスタントとして働く人もいます。フリーの場合には、特に忙しい時期だけ仕事を頼まれるケースもあるようです。

仕事の内容は、マンガの原稿を描きあげる補助をすることですが、どこの作業を補助するのかはアシスタントの技量やマンガ家の指示によって異なります。また、原稿の補助だけではなく、マンガ家によってはお茶を入れや買い出し、あるいはペットの世話を頼まれることもあるようです。

最近はマンガを描くときにパソコンを使う漫画家が増えています。デジタルでマンガを描くマンガ家の場合は、アシスタントを募集する際にマンガ作成ツールが使えることを条件にあげている人もいます。

お仕事完了までの流れ

続いて、マンガ家アシスタントの仕事内容を見ていきましょう。
その人の技量や職場によって担当する仕事は異なるため、代表的な業務をご紹介していきます。

キャラクター以外の部分を描く

マンガで最も重要なのはキャラクターですが、これは当然マンガ家が描きます。ただ、それ以外にもたくさんの描かなければいけない要素があります。そういった要素を描くのがマンガ家アシスタントの仕事です。具体的には、建物や風景といった背景、小物、洋服の柄、あるいは効果線があります。効果線というのは、誌面に迫力やスピード感を出すために追加されるマンガ独特の演出方法です。

消しゴムかけ

下書きは鉛筆で描きますが、その上からペン入れという、ペンを使って本番用の線を描いていく作業があります。このペン入れが終わって線が乾いたら、残っている鉛筆書きを消す必要があります。この消しゴムかけと呼ばれる作業は主にアシスタントが担当します。原稿が曲がったり破けたりしないよう、慎重に行っていきます。

ベタ塗り

続いてベタ塗りをします。ベタ塗りとは、夜の空や髪の毛などを筆ペンやフェルトペンで黒く塗りつぶしていく作業です。モノクロで表現されるマンガにメリハリが出ます。

ホワイトをかける

ベタを塗るときに、手元が狂って枠からはみ出してしまうことがよくあります。そのようなときはマンガ用の修正液で余分なベタや線を消していきます。これもアシスタントが行います。

スクリーントーンを貼る

スクリーントーンと呼ばれる柄のついた透明なフィルム状の画材を、人物や建物などに貼っていきます。陰影が付くことで質感や遠近感を出すことができるため、多くのマンガで使用されている技法です。スクリーントーンをカッターで切り、原稿に貼っていく作業もアシスタントの仕事です。トーンを重ねて貼ったり削ったりと細かい作業になるので、テクニックが必要となります。

これ、どういう意味?

どのような仕事にも、その職業に関わる人たちがよく使う専門用語があります。ここでは、マンガ家アシスタントが使う業界用語を取り上げます。

「落ちる」

連載しているマンガの制作が遅れたため印刷に間に合わなくなり、雑誌に掲載されなくなってしまうことです。あってはならないトラブルですが、作者が急病になった場合には起こることもあります。

「巻頭カラー」

マンガ誌では、最初のページに掲載される作品だけを4色カラーで載せます。巻頭カラーに選ばれると、通常の作業に加えて色を塗る工程も発生することになり、そのぶん忙しさがましますが非常に名誉なことです。

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