舞台美術のお仕事内容

舞台美術って、どういう仕事?

演劇やショーなどで使用する舞台上の設備や装飾を、デザインしたり制作したりする仕事です。大掛かりな舞台装置のみならず小道具や背景など、関わるものは多岐に渡ります。

舞台美術の仕事は、脚本家や演出家がどのような作品にしたいのかを把握することから始まります。そのためには脚本家や演出家との綿密な話し合いが必要です。この仕事で成功するためには、脚本家や演出家から信頼を得ることがキーポントです。また、制作者側からの目線だけじゃなく、客席から舞台を見たとき、観客はどう感じるのかをイメージする力も大切です。

舞台美術の仕事では、大道具設計に必要な分解設計図と観客席からみた想像図を作成して、最も効果的な方法を何度も模索します。大掛かりな装置だけでなく、小道具や舞台上のインテリアなどについても同様の作業が繰り返されるので、根気と舞台美術への情熱がなければ、続けるのが厳しい職業かもしれません。

しかし、舞台美術は空間芸術のひとつとして認知されるほど、高い地位を築いています。自分のイメージしたものが形になり、ミュージカルや演劇、コンサートライブで多くの人に感動を与えられる、魅力的な仕事でもあります。

お仕事完了までの流れ

続いて、舞台美術の仕事内容を見ていきましょう。
どのような手順で仕事をしていくのか、依頼から完了までの流れを簡単に解説していきます。

劇団に所属し、舞台美術のキャリアを積んで人脈を作る

フリーランスの舞台美術家のほとんどが、劇団の美術部や舞台制作会社などに就職して修行してから独立します。技術面では所属元の先輩について、一から舞台美術について学びます。
舞台美術は特殊な業界なので、独立するためには技術だけではなく人脈作りも必要です。劇団や制作会社の場を大いに活用して、たくさんのコネクションを作りましょう。

劇団や劇場から受注

劇団や制作会社で修行をして独立したら、培った人脈を活用して営業活動をします。劇団や劇場へアポイントを取り、現在まで関わった作品の資料を準備してプレゼンテーションします。
仕事の依頼をもらえたら、まずは脚本家や演出家、舞台監督などのスタッフと打ち合わせを繰り返します。その舞台で表現したいことや目指すものを把握し、物語や演者が引き立つような舞台装置をデザインします。

舞台装置や衣装のデザインをする

作品のイメージを観客によりわかりやすく伝えるための舞台装置や衣装を、舞台の規模と予算を考えながらデザインします。舞台装置は設計図を書き、それを模型にします。
模型を使い、舞台装置に照明を当てたら、客席からはどのように見えるのかを考えながら、最善のものができあがるまで何度もシミュレーションを重ねます。

実制作と運送

図面上と模型でOKが出たら、実制作の作業が開始します。装置が大きい場合は劇場外で制作されることもあります。劇場外で制作した舞台装置や小道具は、公演が近づいてきたら劇場まで運送します。

バラシ

公演期間が終了すると、舞台装置や美術は速やかに撤収しなければいけません。この撤収の作業のことをバラシと言います。バラシが終わり、すべての荷物を劇場から運び出せば、作業は終了となります。

これ、どういう意味?

どのような仕事にも、その職業に関わる人たちがよく使う専門用語があります。ここでは、舞台美術業界で使う業界用語を取り上げます。

「板付き」

開幕や転換時に、出演者が袖から出てくるのではなく、最初から舞台上にいる状態のことを板付きと言います。幕があがり照明が付くと、既に舞台上に演者がいることになります。

「バミる」

大道具を置く位置を決めたり、役者の立ち位置を決めたりするときに、舞台上に目印としてテープを貼ります。この作業をバミると言います。

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