プログラミングとは、そしてプログラマーとは？仕事内容やなれる職種を解説｜TCA JOURNAL

コンピュータは人の指示によって動きます。プログラミングとは、その指示を正確に書き出す作業です。この作業を専門に行う人をプログラマーと呼びます。現在、スマホのアプリやゲーム、テレビを含む家電製品など、さまざまなものがコンピュータのシステムやソフトウェアによって動いています。そのため、プログラマーが活躍する分野は非常に広く、多くの業界で求められています。この記事では、プログラマーになるために必要なスキルや特性、そしてプログラマーとしてどのような仕事に就けるのかについて詳しく解説します。

プログラミングとプログラミング言語
プログラマーの仕事
1. プログラマーを目指すメリット
2. AIの進化とプログラマーの未来
プログラマーになるには
1. TCAでプログラミングを学ぶことができるコースと目指せる職種
プログラマーを目指すならTCA
1. プログラマーを目指すのにおすすめの専攻

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プログラミングとプログラミング言語

プログラミングとは

プログラミングとは、コンピュータに対して特定の動作を行うように指示を与えるための方法です。具体的には、プログラムと呼ばれる一連の指示を作成し、それをコンピュータに読み込ませることで、コンピュータがその指示に従って動作します。

プログラムは、コンピュータが理解できる形式で書かれた指示の集まりです。プログラマーは、これらのプログラムを作成する専門家であり、プログラミング言語と呼ばれる特別な言語を使ってコードを書きます。このコードによって、コンピュータは計算を行ったり、データを処理したり、ユーザーの入力に応じて動作を変えたりすることができます。

プログラミング言語とは

プログラミング言語とは、コンピュータに指示を与えるために使う特別な言葉のことです。人間が話す言語とは異なり、プログラミング言語はコンピュータが理解しやすい形式で書かれています。これにより、プログラマーはコンピュータに対して、どのような動作を行うべきかを具体的に指示することができます。

プログラミング言語にはさまざまな種類があります。代表的なものとして、Python、JavaScript、Java、C++、Ruby、PHP、Swift、Go、Kotlin、Rust、SQLなどが挙げられます。その種類は100を超えるとも言われています。それぞれの言語には独自の特徴や用途があり、どの言語を使うかは開発するソフトウェアやシステムの種類によって異なります。つまりプログラマーになるには、みなさんが就きたい仕事でよく使われる言語を学ぶことになります。

ゲーム開発でよく使われるプログラミング言語

さまざまなプログラミング言語が使われている分野としてゲーム業界があります。どんな風にプログラミングが仕事に使われているのかをゲーム業界を通じて見ていきましょう。ゲーム開発では、キャラクターの動きやサウンドエフェクトなど、専門的なプログラミング知識が必要です。使用されるプログラミング言語も多岐にわたります。

C++は多くのゲームエンジンで採用されており、高いパフォーマンスと効率的なメモリ管理が可能です。特に、Unreal EngineというゲームエンジンはC++を主に使用しており、高度なグラフィックスやリアルタイム処理に適しています。

スマートフォン向けのゲーム開発では、Objective-CやSwiftがiOSアプリの開発に使われ、Androidアプリの開発にはJavaやKotlinがよく使われます。

C#も重要な役割を果たしており、Unityというゲームエンジンで広く使われています。Unityは使いやすく、多くのプラットフォームに対応しているため、初心者からプロまで幅広い層に支持されています。また、Pythonもゲーム開発のプロトタイプやスクリプト作成に使われることがあります。直感的で学びやすい言語であるため、ゲームのロジックやAIの実装に適しています。

ゲーム開発者は、これらの言語を習得し、最適な技術を選択することで、魅力的で高性能なゲームを作成します。

Web系などその他の業界でよく使われるプログラミング言語

Web系：WebサイトやECサイトの開発には、PHP、Java、Rubyがよく使われます。また、これらの言語に加えて、ユーザーインターフェースに関係するHTMLやCSS、データベースを操作するSQLなど、幅広い知識も必要です。（Webデザイナーの場合は、ページを表示させるためのHTMLやCSSの知識が中心になります）

パッケージソフト：表計算ソフトや会計システムのようなPCインストール型ソフトウェアの開発には、C、C++、VB、Java、VC++などが使用されます。

アプリケーション系：アプリの目的に応じて、JavaやC#が一般的に使われます。AIを使ったアプリ開発ではPythonが人気です。

企業向けシステム：銀行の金融システムや企業の基幹システムの開発には、COBOLが使われます。これらのシステムは高い信頼性と安全性が求められます。

組み込み系・制御系：家電製品やデジタルカメラの中に組み込むプログラムの開発には、C、C++、アセンブラが主に使われます。

プログラマーの仕事

プログラマーを目指すメリット

キャリアの幅が広がる：プログラマー、クリエイター、SEなど

プログラミングスキルを身につけることで、将来のキャリアの幅が大きく広がります。ゲームクリエイターやエンジニアに加えて、システムエンジニア（SE）としても活躍することができます。SEは、企業のシステム設計や開発を担当し、プロジェクトの全体を見渡す役割を担います。

さらに、プログラマーやSEは企業で働くだけでなく、独立や副業でも高い評価を得ることが可能です。就職情報サイトなどの求人トレンドレポートによると、IT関連職種の求人は増加しており、特にSEの需要も高まっています。ITスキルを持つ人材はグローバルに活躍できるチャンスが広がっており、国際的なプロジェクトに参加する機会も増えています。

将来性のあるスキル

IT技術の発展に伴い、IT業界は今後も拡大を続け、2030年には世界的にIT人材が不足すると予測されています。プログラミングスキルを持つ人材は、将来性のある重要な資産として、世界中で重宝されるでしょう。

論理的思考力と問題解決能力が身につく

プログラミングを学ぶと、物事を順序立てて考える「論理的思考力」を養うことができます。コンピュータを正確に動かすには、プログラムを正しい順序で構築する必要があります。プログラムにエラーが発生した場合、その原因を特定し、対策を考えるトライアル＆エラーの過程を通じて、論理的な考え方と問題解決能力が高まります。国際的な調査会社などの市場調査レポートも、これらのスキルが今後ますます重要になると指摘しています。

AIの進化とプログラマーの未来

AIの進化により「プログラマーが不要になるのでは？」と心配する人もいますが、実際には逆と言われています。AIの開発、管理、改善には高度なプログラミングスキルが不可欠です。AIが解決できない創造的な問題や新しいアイデアの開発には人間の洞察力と創造力が必要です。またAIに指示を出すプロンプトを記述する上でもプログラミング的な論理的な思考が必要です。

さらに、AIの導入が進むことで、新たなテクノロジーやツールの開発が加速し、これらを活用できるプログラマーの需要も増えます。例えば、AIを活用したアプリケーションの開発やAIシステムの保守管理など、これまでにない新しい分野での活躍が期待されています。AIの進化はプログラマーを不要にするのではなく、新たなチャンスを広げるのです。