2016.12.22
現代社会にはたくさんの仕事・働き方があります。そのなかでも、プログラマーやデザイナーなどのいわゆるクリエイティブ職の人たちは、ひとりで黙々と作業をするイメージがありますよね。たしかに、自分の制作物を作るときなどの集中しなければいけないときは、他人とのコミュニケーションを完全に断ち、何時間も作業に向き合わなければいけないときもあるようです。
しかし実際には、そもそも仕事をもらう時や他の人と協力して作品を作るときなどに、全くコミュニケーションをせずに済む人はいません。実はクリエイティブ職という働き方では、コミュニケーション力がないと他の人とくらべて不利に働いてしまうこともあります。それでは、クリエイターがコミュニケーション力を求められるのはどういった時なのでしょうか?
では、クリエイティブ職経験者133名の方々に「コミュニケーション力が重要かどうか」について聞いてみた結果を具体的に紹介したいと思います。
【制作関連の仕事でもコミュニケーション力は重要だと思いますか?】
思う 52.6%
思わない 47.4%
制作関連の仕事において、コミュニケーション力が重要だと感じる方は約5割、2人に1人という結果に。ではなぜクリエイターでもコミュニケーション力が必要なのでしょうか?良い成果物を作れれば、「優秀なクリエイター」ではないのでしょうか?
・顧客の要望を形にする際に、必須となる(33歳/女性/主婦)
・コミュニケーションは全ての基礎だから(30歳/男性/コンピュータ関連以外の技術職)
・みんなと協力していい作品に仕上げる必要があるから(27歳/女性/その他)
・様々な人と人が関わらないと作り出せないものであるため、コミュ力は必須(25歳/男性/出版・マスコミ関係)
お客さんやチームメンバーとの打ち合わせなどで、しっかり成果物について話し合う必要があるためにコミュニケーション力が必要、という声が多く集まりました。作業自体はひとりで行うことが多くても、どういうものをいつまでに作るのか、などの項目を事前にしっかりすりあわせて、メンバー同士で協力して制作するためにミーティングなどのコミュニケーションが重要視されるようです。
どんなにセンスのあるクリエイターでも、コミュニケーション力が低いと結果的にいい作品を作ることができないというわけですね。
なかには、目の前の仕事をするためではなく、自分自身が仕事をもらうためにコミュニケーション力が必要、と回答した方も。
・クライアントとの打合せでは相手の望むことや真意をヒアリングしたり、自分の意見をプレゼンすることが重要(38歳/男性/出版・マスコミ関係)
・情報を仕入れるため(24歳/女性/デザイン関係)
・人間関係も重要だから(30歳/男性/研究・開発)
・やはりどんなに仕事が出来てもアピール力がなければ意味がないと思ったから(37歳/男性/研究・開発)
クリエイターとして活躍できる能力や経験があったとしても、対価として「お金」をいただける仕事をするために、なによりコミュニケーション力を活用して最新の情報を仕入れつつ、人のコネを作っておく必要があります。つまり、「優秀なクリエイター」とは、しっかりと仕事をもらうためにお客さんや上司と調整ができ、良い成果物を作るためにメンバーと上手くコミュニケーションを取れる人、といえるでしょう。
もちろん働いているなかで「コミュニケーション力が必要ない」と回答している方もいました。目の前の「制作」に集中したい人からすると、そう感じる方も少なくないようです。
とはいえ、コミュニケーション力の高いクリエイターは、自分の知人・友人から人の繋がりや最新の情報を教えてもらいやすくなり、周りの人と差別化することができます。また自分もクライアントも納得する「本当に良い物を作る」ためにも、いろんな局面で求められるでしょう。特にコミュニケーション力に自信がない人こそ、今すぐにでも身につけていくために、周りの同級生、たまには学外の人とも交流する機会を持って、自分を変える必要性を考えてみてはいかがでしょうか?
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